日本文学
四匹のカエルとおやかた
かわいゆう 著
 
46判/216頁/並製
本体1500円(税別)
ISBN978-4-88008-479-4
 
 
江戸から明治にかわるころ、ひとりの陶工のおやかたが作った焼きもののカエルたちは、まるで生きているよう。
それどころか、おやかたと話しもできるし、心も通じ合っています。
永遠のいのちをもらったカエルたちと、陶芸の高みをめざすおやかたの感動の物語。

そのやきものの前に立ったとき、まるでスポットライトがあたっているかのように、著者とやきものは「ふたりきり」の世界になりました。
そのうえ、やきものにくっついているカエルたちがつぶやきだしたのです。
え?カエルたちは語りつづけます。著者はあわててそのことばを書きとめました。こうやって、不思議な物語ができあがったのです。

著者が工芸の職人さんたちへ憧れと敬愛をこめてささげる、
おとなのためのファンタジー小説。

帯には著者の叔母で、人形作家・日本芸術院会員の
奥田小由女(おくだ・さゆめ)氏が一文を寄せている。
 
著者紹介→かわい ゆう(川井ゆう)